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2024/01/01 掲載

真茅会長の年頭所感


2024年 年頭所感

      一般社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会
      会長 真茅 久則
      (富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 取締役会長)




 2024年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 平素より一般社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会の活動に多大なるご理解とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。
 昨年は、新型コロナウイルス感染症も5月には感染症法上の分類が「5類」に引き下げられ、社会活動を取り巻く環境もさまざまな場面で日常を取り戻しました。一方で、世界における地政学的な不安定性が高まっており、国際情勢に大きな影響を与えています。お客様ならびに会員企業におかれましては、ニューノーマル時代における新たなビジネスモデルの確立や働き方、人材活用などの検討、実践に取り組んだ1年であり、環境対応や循環経済の視点での活動推進、地政学的なリスクの検討や対応を進められたことと思います。

 当協会では、昨年も2022年度に引き続き「グリーン」、「デジタル」、「グローバル」に焦点を当て、以下3つの重点テーマを継承して取り組みました。
 
① 製品ライフサイクル全体を見据えた環境課題解決の加速
 2050年カーボンニュートラルへの挑戦を推進すべく、これまでの環境活動に加えて、脱炭素の加速ならびにサーキュラーエコノミーへの貢献に関する取り組みを整備します。
➁ ニューノーマル時代の多様性に向けたDX化の推進
 多様性のあるワークスタイルに適応する方向性を議論し、DX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みを推進することにより、お客様と会員企業、ならびに会員企業間の共創基盤を探索し整備します。
③ グローバル市場で求められる責任ある企業行動の促進
 サプライチェーンと市場アプローチの両面において、業界としてグローバル市場から求められる通商や環境、人権などのルールに対して会員企業への責任ある行動を促します。
 
 上記の重点テーマへの取り組みとも関連しますが、さらなる業界発展への寄与、協会活動の強化・プレゼンス向上を目的に、中長期的な視点で取り組むべき新たな3つの戦略テーマを選定して、検討を進めています。
  
① 経済安全保障
 経済安全保障の課題は予見が困難で、課題対応が複雑で長期化する傾向があります。経済安全保障への業界対応を積極的に進めるため、行政・外部団体との連携を強化します。
② 環境関連
 環境規制や資源循環に関する国内外で検討が進められている政策動向を早期に把握し、協会として対応すべき重要テーマへの取り組みを推進・強化します。
③ 物流関連(2024年問題対応)
 国内物流における2024年問題は荷主としての業界対応が求められており、対応の進捗や課題抽出、今後の行政要望の対応などを通じて物流の共創領域拡充を推進します。

 これらの戦略テーマについては、プロジェクトチーム等を編成して機動的かつ強力に活動を推進することを検討しています。協会会長として本テーマにおける活動を積極的にリーディングするとともに、会員企業と一体となって協会活動強化の取り組みに挑戦していきます。

 本年も関係官庁、関係諸団体の皆さまからのご指導・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。また、お客様ならびに会員企業の皆様には引き続き、当協会へのご理解とご協力をお願い申し上げるとともに、皆さまの益々のご健勝を心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。